荷物の輸送や保管の際に気を付けなければならない「荷崩れ」。
きちんと荷崩れ防止対策をしておかなければ、商品や外装の破損や損傷のほかにも、重い荷物の落下による怪我や事故へつながる危険性があります。
今回は、道具を使用した荷崩れ防止対策を紹介します。
「荷崩れ」とはどのような状態?
「荷崩れ」とは、保管や輸送をしている積荷が、バランスが悪くなり崩れてしまうことです。
荷崩れが起きる原因は、主に以下の四つです。
- 荷物の積み方が悪い
- 最大積載量を超えた荷物の積み込み
- 荷物の積み方による重心の偏り
- 乱暴な運搬
輸送中に荷崩れが原因で事故につながってしまった場合、ドライバーや会社にも過失がつくことがあります。
安全な輸送を心掛けるほか、倉庫保管中の地震対策も重要です。
一般的な荷崩れ防止対策
荷崩れ防止で効果的な対策として、以下の三つが挙げられます。
①ストレッチフィルム
ストレッチフィルムは、荷物に巻き付けることで、輸送中の荷崩れ防止に役立ちます。
保管中の荷物を汚れやほこりから守ることにも適しており、防水効果もありますが、段ボールの変形や、基本的に再利用ができないためごみ問題やコスト問題があります。
②ホットメルト
ホットメルトは、塗布後の速乾性や再積みつけには効果的ですが、剥がし後、やぶれや汚れのもあり、また、塗布時には溶解のため熱源も必要で、作業者の方の安全性にも問題があります。
⑤荷崩れ防止用接着剤
荷崩れ防止用接着剤は、簡単な塗布作業で高い荷崩れ防止効果を発揮します。
例えば、弊社が販売している『トキワノールNS』シリーズは、段ボールに接着跡がほとんど残らず、少量でも強力な効果を発揮できるためコストを抑えられ、取り外しの時は簡単にはがすことができます。
また、ごみが出ず、接着剤を塗布した段ボールも再資源化が可能です。
まとめ
今回は、荷崩れ防止対策に効果的な方法を三つお伝えしました。
それぞれの特徴は以下の通りです。
種類 | 荷崩れ防止効果 | 材料コスト | 電熱費 | ごみ問題 | 荷解き時の紙破 |
ストレッチフィルム | ◎ | △ | △ | × | ○ |
ホットメルト | 〇 | △ | × | ○ | △ |
荷崩れ防止用接着剤 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
それぞれの特徴を把握し、シーンに合った荷崩れ防止対策をしていきましょう。